アトリエKCの「お部屋・お店づくりのお悩みコーナー」のブログです。

建具について《窓の種類と特徴・窓の選び方》

なんか「窓やさん」みたいになってきましたね(笑)
カーテンとブラインドについて、どちらも窓のデザインや装飾性を高めたり、機能を補完したりと窓廻りのインテリアエレメントです。
例えば、新築の建売住宅を購入したとします。これらカーテンやブラインドは、建築本体でなく、お客様(=買主)が自分の趣味に合わせて、自らがショールームに行って見たり・購入したり・取付けたりする場合が多いと思います。お客様の個性やセンスを発揮できるアイテムですね。カーテンなどは色柄や掛けるスタイルを変えるだけでもお部屋のイメージは随分変わり、お部屋を使うときも新鮮で楽しい気分になるものですね。

今回は建具についてです。

窓や玄関扉、各部屋への出入り口の扉、襖や障子などを総称として「建具」と言います。
建具は、「建物本体の壁等に付随(くっついている)していて、建物や部屋の機能を維持していく上でなくてなならない『戸・扉』で、異なった空間あるいは同一空間を仕切ったり分けたりする可動式・開閉式のモノ」と理解するとわかりやすいですね。
そういう意味では、シャッターや雨戸も建具です。しかし、食器棚やキャビネットの扉等は建具と言わず一般的に家具と言います。

今回はこれら建具のうち、ウィンドウトリートメントと関連して、「窓の種類について」と「部屋や目的別の使い分け」のお話しをしたいと思います。

窓には、通風や換気、採光を考えた配置計画やコーディネートが必要である、、、と以前の記事で書きました。では、窓にはどんな種類があるでしょうか?

まず、住宅で一般的に使用され見かける基本的な窓の種類や特徴について、その開き方や設置位置による種類と特徴を考えてみます。枠や桟の素材・ガラスの種類等によるデザイン・意匠上の種類や特徴ではありません。

 

《開き方からの種類と特徴》
大別して戸を横にスライドするか、軸を中心に押して回転や押して開くか分類されています。

引き違い窓
日本の住宅では最も一般的に使用されています。二枚の戸を上下のレールで横にスライドさせて開閉する仕組みです。左右どちらの戸でもスライドできますが開放する方は1枚分です。また戸を横にスライドするので設置場所は省スペースで、ヒトの動線上でぶつかったり、カーテンやブラインドなどが邪魔になることもありません。窓の間口や高さ等の寸法の自由度も高く、大開口や、4枚戸の引き違いも可能です。
また、横にスライドさせて開閉する仕組みは一緒ですが、一方のみにスライド引きする窓を「片引き窓」と言います。窓ではありませんが自動ドア等は「片引き」です。引き終わった時に壁に収納されたりされるタイプもあります。

上げ下げ窓
引き違い窓を90度タテにした窓で、上下に戸をスライドさせます。

開き窓(両開き窓/片開き窓
海外では非常にポピュラーな窓です。「両開き窓」と「片開き」窓があります。「両開き窓」は、2枚の戸の各々窓枠側に丁番がついていて両方の戸が外側に開閉するいわゆる観音開きの事です。「片開き窓」は、1枚の扉の左右どちらか一方に丁番がついていて片側しか開閉しません。外側に開くことでカーテンやブラインドが開閉の際に障害になることはありません。

外倒し窓/内倒し窓
戸の下部に丁番があって上部を倒して開閉し換気を行います。室外側に倒れるものを「外倒し窓」、室内側に倒れるものを「内倒し窓」と言います。外側に倒れる場合は建物外に、室外側に倒れる場合はカーテンやブラインド等の障害物があると開けられません。従って目隠しをどうするか考えないといけません。

突き出し窓
「倒し窓」を上下逆にした窓です。戸の下部を外側に押し出して開閉します。

回転窓
ガラス上下の中央に回転軸があって軸を中心に回転させ開閉する窓です。室内外に戸の軌道ができます。

タテすべり出し窓/ヨコすべり出し窓
戸の左右のどちらかにタテ軸があり、軸の無い方を外側に押し出しながら軸がスライドして開閉します。「ヨコすべり出し窓」は、扉の上にヨコ軸があるもので、タテ・ヨコの違いは軸がタテ向きかヨコ向きかです。また、倒し窓と違って軸がスライドします。回転窓と違って押し出す反対側(=室内側)に戸は突き出しません。

ルーバー窓
数枚のガラスをタテに積むように並べて、それぞれ左右に軸があって回転して開閉して通風を確保します。

フィックス(はめ殺し)窓
窓枠にガラスをはめ込んで開閉できません。採光のみを目的とする窓です。

 

《取り付ける位置や大きさからの種類と特徴》
取付ける部屋ではなく、壁のどの高さの位置に取付けるかで分類されています。

天窓/高窓
天井(屋根)面に取付ける窓が天窓で、天井面に近い高い場所に取付ける窓が高窓です。採光を取り入れやすい反面、直射日光の影響で夏場に暑く冷房効果が弱まります。また、換気にも効率的です。開閉はコードなどを引っ張ったり上下して調整しますが、電動タイプのものもあります。
天窓では、雨漏り対策や防水処理等の施工上の注意が必要です。高窓はガラスの汚れが気になる場合があります

出窓
外壁面に窓を突き出し、一方、室内側からは窓面がくぼんだ、建築外観的にもインテリア空間的にも変化をつけた窓です。
正面からだけでなく両サイドからも換気が楽しめ開放感があります。また、突き出した部分にインテリア小物を演出して楽しんだり、突き出した部分の下には収納スペースを設けたりすることもできます。

コーナー窓
建物の隅(=コーナー)に設置し、景色を楽しんだり、室内の拡がりや開放感を演出できる窓です。
建物コーナーには柱がありますので、その部分が開放的なため意外性を感じさせます。

地窓
「掃き出し窓」に似て床に接した位置にあって、窓の開閉時には屈む必要がある腰の高さ、あるいはそれより低い窓です。

掃き出し窓
高さ(人間の背以上に)があって床まである「引き違い窓」の仕組みで開閉する大きな窓です。
室内の床のホコリをそのまま室外に掃き出せるからそんな名前がついていると思って良いでしょう(笑)。大きなサイズでも容易に開閉が出来るようにしましょう。リビングルームや南面の部屋の大きな窓に取付けられることが多いです。

全開口窓
「掃き出し窓」と同じように床まであって、特に窓枠いっぱいに開閉が出来る窓の事を言います。複数枚の折れ戸が連続してジャバラ状や引戸のように開閉します。上下にレールやガイドがついて、大開口(大きな開口部)を作ることが可能です。
開放感が抜群で、庭やテラスに面した場所によく使われます。

「掃き出し窓」や「全開口窓」はウッドテラスやサンルーム等とリビングルームをつなぐ開放的な大空間を可能にするとともにアウトドア的な個性的ライフスタイルを創造するとても魅力的な窓です。しかし、窓が床まであることから人の出入りもしやすいのですが、設置場所によっては、足元にガイドレールがあるためレール部分にホコリがたまったり、床の段差や外部からの雨や水の侵入に配慮が必要です。また、外部の開口部ということで防犯上の考慮もしっかり考えなければいけません。

窓の開き方や取付ける位置による特徴を知っておくと、新築や改装の時の部屋の目的に応じたより快適な空間づくりに、窓の設置場所や選別、使い分けなど、きっと役立つはずです。
次回はこれらの窓を、部屋、機能や目的によって、どのように使い分けたらよいかをコーディネートする際の視点で、もう少し掘り下げたいと思います。

※写真は洋風窓のイメージです

◇◇◇◇◇◇株式会社アトリエKC

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