アトリエKCの「お部屋・お店づくりのお悩みコーナー」のブログです。

建具について《扉(ドア)のデザインと特徴》(2)

扉には採光や換気、見た目のデザインの工夫から窓を取付けられることもがあります。
そこで、扉のデザイン(特に扉の窓)と構造、材質について、種類や特徴を考えてみたいと思います。

扉の構造には大別するとフラッシュ構造カマチ組があります。また、本体の材質は、木製・アルミ合金製・鉄製・ガラス・ポリカーボネートやプラスチック等が主に使われます。これらの構造や素材によって、扉のサイズや重量、デザイン、清掃やメンテナンス性などに影響してきます。

扉の構造とは扉のつくり方と思ってください。
フラッシュ構造とはムク材の扉でなく広い面の内部の芯材(大抵はカマチ組です)を板で挟んで扉本体の強度確保と軽減化を図る構造です。例えば、扉の素材によって、鉄製やガラス製の扉は、防火性や対候性、遮音などに優れ、枠の無いガラス扉のようにシンプルで大胆なデザインも可能にします。しかし、ムク材の場合には重量が重くなったり、例えば、広い扉の面によって壁面が単調になったり、暗い色相の扉だとお部屋の雰囲気が重くなったり空間デザイン的にも影響します

一方、カマチ組は芯材の骨組みで強度を確保します。カマチ組は、強度や硬度の高い芯材を使えば細いカマチや桟のシャープなデザイン扉や、採光等の目的で窓を設けたりします。また、窓の位置・形状・大きさによってカマチ窓腰窓スリット窓などのタイプがあります。

カマチ窓タイプは、扉の四方を木等の框組で固定し、框内部の全面または大部分をガラス窓等になります。そのため、採光も取りやすく室内全体を明るくし見た目の解放感もあってシンプルです。窓部にデザイン格子や細い桟等を取り付けたりすることで装飾的な窓になります。
腰窓タイプは、扉上部に窓がありヒトの腰部あたりの高さから下部は板状でメカクシになっているものでベーシックな一般的タイプです。開き戸、引き戸、折り戸、すべての種類の扉でよく見かけます。
スリット窓タイプは、タテまたはヨコにスリット状の細長い窓があるタイプです。框窓よりもガラス部分が小さいためワレの心配が少なく、また、プライバシーを守りながらドアの先の人や物を確認したり、お部屋を明るくしたいとき程よく採光ができる便利さが特徴です。細長なスリット窓は見た目がスタイリッシュで、スリットの位置や大きさによってデザインバリエーションも多様です。
窓部の材質については、ガラスが一般的に使われます。
ガラスを使用することでドアの向こう側をしっかり確認できます。見え過ぎると感じるときにはフロスト調・カスミ調のガラス等で見え方や採光を柔らかく調整します。特殊な物では装飾ガラスやアンティークガラス、本物のステンドグラスといった、より装飾的な窓もあります。ガラス面積の大きい扉は、扉を強く勢いよく閉めると振動などでガラスが揺れたり、人や物がぶつかったときに割れる心配があります。そこで、ガラス部に飛散防止フィルムを貼ってガラスを割れにくくして安全性を高めたりしますが、厚手の飛散防止フィルムは直射日光や室内外の温度差によって熱伸縮を起こしガラスにクラックがはいることがありますので注意が必要です。また、ガラスは比重も重く扉自体が重くなりやすいので、最近ではガラスの代わりに軽量で割れにくいアクリル板を使われたりしています。しかしアクリルは清掃の際に表面に静電気が発生したり柔らかいためキズが付きやすいという面もあります

通気性をよくしたいときには扉のガラス部にガラスの代わりにガラリを取り付けます。
ガラリとはブラインドのように四角い羽根が連なっている換気口の役目をします。外からのほこりや視線を遮りつつ通気性を保てるのが特徴で、ガラリの位置は、全面または下部の扉が多く、開き戸、引き戸、折り戸、すべての種類の扉で使えます。湿気がこもりがちなお風呂場、洗面室、クローゼット、下足箱の扉に使用されることが多いです。一方、お風呂場や洗面室等では開口率によっては遮音や断熱性能を弱めますので注意が必要です。開閉したときの衝撃が比較的少ない、引き戸や折り戸で好まれることが多いです。

設計図書に「建具表」という図面があるぐらい建具の計画は大切です。扉や窓について考えるときには、動線計画部屋取り付ける目的に合わせて、開閉のしやすさ、扉の重さや大きさ、清掃やメンテナンスといったデザインと機能を考えながら進めていくことがとても重要なことだと思います。

※写真はデザイン窓のイメージです

◇◇◇◇◇◇株式会社アトリエKC
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