アトリエKCの「お部屋・お店づくりのお悩みコーナー」のブログです。

ユニットバス?在来工法の浴室? お住まいの浴室リフォームにはどちらが良い?

リフォームの相談で一番多いの部屋は浴室リフォームです。

リフォームを思い立った理由をお施主様に尋ねると、家族が高齢になって「浴室がすべって危ない」とか「浴槽と洗い場のマタギが深くて出入りに苦労する」、「冬のお風呂場が寒い」、「タイル目地にカビが発生して掃除が大変」といったバリフリー化や快適で使い勝手の良いお風呂にしたいという理由が多いです。
時には「白アリが出たから」といった相談もあります。

健康な人は誰でも、毎日一回は利用する浴室。
忙しい時はシャワーで済ましてしまう事もあるかもしれません。でも入浴は体をキレイにするだけでなく、疲れた身体やココロのストレス解消、癒しや美容の効果もあります。
実は、私も、就寝前に入浴しないとなかなか寝付けないといったほどの入浴ファンです(笑)

一方では、浴室は転倒や死亡等の事故がいちばん多い場所だと言われています。
お年寄りから子供まで家族の誰もが快適で安全に利用できることはとても大切なことです。

そこで、今回は浴室のリフォームについてです。ユニットバスってどうなの?といったお話です。

「ユニットバス」と「在来工法の浴室」とは?

ユニットバス(システムバスとも言います)」とは、工場で浴槽、床(洗い場)、壁、天井などの各パーツを、現場で組み立てられるようシステムパネル化したユニットバスルームのことです。雑学ですが、ユニットバスの開発は1964年の東京オリンピックが影響していたそうです。観光客増が見込まれるオリンピック開催に合わせホテルニューオータニの客室に納入されたのが最初で、1044室分の浴室を何と2カ月間という短期間で設置されたと有名な話です。その後、ユニットバスは各家庭でも普及し、現在では新築・リフォーム共に多く使用されるようになりました。
ユニットバスには、浴槽だけのものから洗面台やトイレが付随するもの、ホテル用・アパートやマンション用・住宅用と幅広いバリエーションがあります。
住宅用の典型的サイズとしては1216(0.75坪タイプ)、1616(1坪タイプ)、1620(1.5坪タイプ)等があり、4桁数字の2桁ずつがタテヨコ寸法(例えば1216とは平面的な内寸が1.2m×1.6m)を意味しています。この寸法は浴槽と洗い場を含んでいます。マンションアパート用では1014(1.0m×1.4m)といった小さなサイズもあります。ユニットバスは、防水防湿、防カビにも優れます。戸建て住宅で浴室によるシロアリ被害の心配はほとんどありませんし、マンションの場合でも階下への漏水の心配などはほとんどありません。また、断熱性や保温性を高めることも容易です。TOTO、LIXIL、Panasonic、タカラスタンダード等の大手住宅設備機器メーカーでユニットバスを扱っていて、メーカー製品としてバリアフリー(浴室出入口部の段差解消、床が滑りづらくて裸足での感触がやさしい)や清掃のしやすさなど細部にわたり考慮されています。それぞれメーカーの特徴や強みを生かしながら、壁や床・浴槽の色柄や素材、蛇口やシャワーといった衛生金物・浴室暖房などカスタマイズしやすくなっています(それぞれのシリーズや特徴についてはいろいろなサイトで紹介されています)。どこメーカーもショールームを持っていますので、浴室のデザインイメージや機能をあらかじめ確認出来るのも安心です。

一方、在来工法の浴室とは、ユニットバスが普及される以前からの工法の浴室で、壁や床は下地に防水処理を施し、仕上にタイル貼りや板張り、塗装等を施した浴室です。浴槽は壁や床と一体で施工する場合もあれば、浴槽は別途に購入し設置する場合もあります。従って、デザインや素材の自由度は無限にあります。趣のあるタイルや個性的な浴室や高級和風旅館のような石張りの浴室、ヒノキ風呂だって可能です。また、滑りにくい床材を使用すれば防滑性も、汚れを拭き取りやすい素材を使えば清掃もしやすいです。もちろん、浴室断熱やバリアフリーを考慮した計画もできます(しかし、年数が経つと防水性能が残念ですが劣化してきます)。
在来工法の場合、新築でも改装でも
建物の諸条件と施工性、コストを考慮しながらお施主様の好みどおりで味わい深い浴室を計画していくので、まさに設計者やデザイナーの知識や能力・職人の腕の見せどころです。だから、建築雑誌に掲載されるような独創的な浴室空間だってできるのです。

工期とコストならユニットバス、個性的デザインと自由度で在来工法の浴室
ここではユニットバスを中心に、メリットとデメリットを在来工法の浴室と比較してみました。
工事費は工事手間と工事期間に大きく左右されます。ですから工期がかからないということは費用も抑えることになるのです。
例えば、現状が在来工法のタイル張り浴室からユニットバスへの場合、壁や床の解体工事が必要となりますが浴室本体はユニット組立式ですので工事作業もしやすく、ほとんどの場合に組み立て作業は1日で済みます。既存ユニットバスから新しいユニットバスへ交換の場合では、壁を壊さずにユニットの交換のみで済むこともあります。在来工法の浴室の場合、解体の工事工程は同じですが下地処理・仕上工事と工程が増えユニットバスと比較し工事期間が長くなります。
一方、デメリットは、建物の柱・梁などの理由で壁や天井に出っ張りがある場合や、浴室の天井に傾斜がある場合などはユニットバスの設置が困難なことです。また、あくまでも既製品の範囲内でのオプションやカスタマイズなので、在来工法の場合と較べ素材やデザインの自由度はどうしても少ないです。

浴室リフォーム工事はリビングルームの壁紙貼替工事などと違って工事費用が高額になります。設備的な改善(例えば給湯器交換や排水配管等も)が必要となるケースも多く、さらに建物構造までとなると予定外に工事費も膨らんでしまいます。また、リフォーム工事はお施主様がご自宅(工事現場)で生活しながら進めることが多いです。浴室工事の場合、工事中は入浴できません。汗をかく真夏時工事不便さがあります。

リフォームという限定で考えると工期とコストならユニットバス、個性的デザインと自由度で在来工法の浴室だといえます。
失敗しないリフォームには
工事費用、機能、デザインの他に施工上の制約を考えることは大切なことかもしれませんね。

※写真はイメージです

◇◇◇◇◇◇株式会社アトリエKC
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